2015年10月28日
現在かな書を習い始めました。
水墨画を描いていると、字も入れたくなります。
しかしその字が、普通じゃ嫌なんです。
そうなめらかな書体の字。
この字よ!習いたいのは!
そこから検索をして、見つけた近所です。
実は先生にもこだわりがあります。
自由に教えて貰える人です。
中学の習字の先生とは全く違います。
どちらの先生も自由で、優しく指導してもらえます。
そして前回は基本でしたが、今回は年賀状の挨拶文でした。
しかし、私の年齢でも使わない言葉を目にします。
たくさんある見本を見て、
これはなんと書いてあるのですか?から始まりました。
「つつしみて、初春の喜び申し上げます。」ですよ。と答える。
そのつつしみての言葉が、デザイン的に美しくて…
その練習を始めたのは言うまでもありません。
つつしみて とは
慎むこと、控えめに振る舞うことらしい。
何故その言葉に惚れるのか?
今の私に必要だからではないだろうか?
つつしむ。控えめなんて…
下品でガサツなので
なかなか頑張っても板につかないのです。
きっと私を知る周りの方々は
そのちぐはぐさが面白いのかもしれませんね。
字は、その人を映し出すといいます。
対話をしていると、
言葉はその人を表していると私も感じます。
しかし字にも感情やその人の個性
性格などまで出ているのか?
先生の、「変わった字を書きますね。」と
つぶやいた言葉を
聴き逃したりはしません。
今も残っています。
それはどうゆう意味だったのだろう?
きっと、そのがさつさが
出てるのかもしれませんね。
つつしみて
その言葉はある意味修行の様にも聞こえますし
ある意味心を沈める事が必要にも思えて
何かしら考えるカナ書です。
そして年賀状の季節
挨拶も兼ねて今年お世話になった人へ
1枚ずつ書いてゆこうと思うのでした。
住所知らない人へは手渡しなのかな?
住所氏名はマル字ですけどね。(^^;)
PS
来年は申年、さるの水墨画は書けません。
梅とかなのかな?なんだろう?
2015年10月14日
心斎橋に味噌煮込みうどんのお店があります。
名古屋の味を醸しだしたお店
「雑兵」
名古屋でも味噌煮込みうどんは
殆ど食べなかったのですが…
大阪に昔からある
味噌煮込みうどん専門店があると聞いて
半信半疑で食べに行きました。
味噌煮込みうどんにも様々なお店があり
美味しいとは限らないのです。
しかし、このお店は
間違いなく美味しい伝統の味を出していました。
ラーメンもうどんでも
お汁を飲むことがない私ですが
この味噌煮込みうどんだけは体に良いというか?
飲み干せてしまう味噌煮込みうどんです。
1回目の時も
次の日にまた行きたくなりました。
癖になる、中毒になる味とはこのことを言う。
中毒になる理由は身体が求めているのかもしれない。
不思議なお店。
そして今回は2度目です。
初めての時も、色々お話を聞いて
この、心斎橋の
昔の街の情景の様子を耳にました。
そう。レトロな情景を感じました。
この今の町並みではない時代の流れです。
店主は現在75歳と話していました。
人生の大先輩です。
私の知らない時代を生き抜いているのです。
今回の2度目にお聞きした話は
当時7000円の給料に80円のカフェの時代の話でした。
とある洋酒が高級で3000円もすると言う。
カクテルの話を耳にしました。
給料の半分近い価格のお酒ですか!と驚く私です。
日本の文明が賑わいで行く情景でした。
そう。
味噌煮込みうどんの店主は
その前はバーテンダーとして
カクテルを作っていたと言う。
その時に覚えた
テーブルカードマジックを見せていただきました。
75歳の方とは思えないプロの手つきです。
多くの人の目の前で魅了してきたからこその
慣れた手つきでした。
話を聞くと、お酒の席での
時間を持て余している方を楽しませる為と言う。
待ち合わせで待っている人への楽しませるマジックなのです。
今はこだわりのある味噌煮込みうどん屋の店主です。
しかし、私には
若い姿のニヒルなイケメンのお兄さんの姿にも見えました。
レトロな空気感と昔のメロディが流れるシーンに
タイムスリップした景色の中に
立つ若かりし日の店主の姿が見えたような気がしました。
現在、時代の流れで中国の観光客が多いと話します。
そして、客と味噌煮込みうどんだけの関係ではなく
元気の無い子供連れのファミリーを見ては
子供にマジックを見せて
日本での素敵な思い出の1ページになっているようでした。
人生での出会いは一期一会と言います。
ぶらり立ち寄った味噌煮込みうどん屋さん。
一期一会を大切にしているのはこの店主かも知れません。
普段は、厳しい方らしいです。
メニューが沢山ありますが…
ちょっとこだわりのある方の人生は
激動を生き抜いた証なのかもしれませんね。
時代は流れ
町も変わり
人の流れも変わります。
その現代があるのは
歴史的な過去があり今がある。
自分より年上の方は、
人生の長老と私は尊敬と敬意を感じます。
なぜなら
どんな時代をも生き抜いて来た方だからです。
生きる事は簡単ではないからこその
出会いであり、お話でした。
癖になる味噌煮込みうどんでした。
PS
お店の紹介のようにも聞こえますが…
人は対話をしないと見えない。
見えてもほんの少しのシーン
しかし殆どの人が、表面の見た目で判断する。
本当にその人は、見た目道理の人だろうか?
良くも悪くも
過去の生き様にその人の姿があるように想う。
日常にある
出会いの素晴らしさをお伝え出来たらと思います。
2015年10月14日
現在私は、
時間はまちまちですが近所の公園に
ワンコの散歩にでかけます。
それは毎日です。
もちろんコースも変わることがあります。
この街に越してきて3年目になります。
「おはようございます!」
「こんにちは!」
「こんばんは!」
そんな挨拶をしていると
顔見知りになる人も増えてきます。
そして
夜の公園での立ち話は私には楽しく思うことがあります。
本来、夜といえば出歩くことが難しいのですが
何故か安心して散歩が出来る町です。
(私だけかな?)
なぜなら交番が角にあるからなのかもしれません。
犬の散歩でいつもお会いする方達が増えています。
共通点は犬を飼う人であり散歩をする方。
ただの立ち話や井戸端会議の様な
イメージがあるのかもしれませんが
私には貴重な情報をいただいたり、学びや気付き、
何かを見つめなおす機会になったりもします。
その度に、知らないことが多いと思うのです。
この街に暮らす方達は
それぞれ仕事を持って生きている独身の方も多い。
仕事があり、ペットが飼えるからこそ
しっかりと人生を生きている。
しっかりとした考えと意見がある。
考えと意見があるけれども、社会に出ているので
意見を伝えても押し付けたり過激にはならない。
そんな空気感も私にはとても合っています。
合っているのか?それとも
馴染もうとしているのか?わからないけど…(笑)
そんな深夜10時に語り合う内容
「最近身の回りでガンの人が多い!」との言葉から始まる。
ガンでお亡くなりになった
女優さんの話題からの発言でした。
「なんででしょうね〜。」
そこに、ベテラン看護師さんも、
「たしかに多いです。」と語る。
現場にいるからこその言葉は重い。
ガンから死に際の話まで続く
もしも自分がガンなら…
実際はどうなるかわからないと話す。(看護師さん)
家族が治る数%の確率でも
抗癌剤を求めるケースが多いと言う。
どこで、最期医療に移るのか?
自分の意志と家族の意思
残された人の気持も優先されると言う。
看護師さんは
今、がん保険を
見なおしていると語っていました。
私も改めて入ったばかり…
誕生したら、
必ず誰もが訪れる死
そして死に際がだれもがある。
深夜に、
3人でガンになったら…と語り合う私達は
ある意味面白い。
この雑談や井戸端会議と言われる滑稽なシーンでも
言葉にすることで自己認識しているのかもしれません。
見つめたくない最後のシーン。
話は安楽死まで続いて…。
議論は1時間ほど続くのでした。
深夜の公園でガンや安楽死についてあれこれ
そしてそれぞれの家に解散するのでした。
自分とは違った意見でも
私には意見がない人よりは
話していて勉強になります。
何故そう思うのかも見つめられるから
もう一度自分の中で見つめ問うタイミングなのかな?と
そう。私よりも若い人の意見を聞いては
しっかりしているなぁ〜と思う深夜でした。
深夜の散歩での立ち話でした。